【MHA】【爆豪勝己】(※R18)ハートビートエネルギッシュ
第4章 beat.4
▼おまけ
「オイオイオイオイ!!冗談じゃねぇぞ!アレが!!ねぇ!!?」
せっかく寝ずに調べまくってやっと通販で手に入ったつーのに、俺としたことが共有スペースで置いてきちまった!!!
くっそ!アレを女子に飲ませてアラレもねぇ姿で俺に縋るのを考えていたのに!!!
アレ一本高いしなんならギリギリセウトの注文したから次はもう頼めねぇのに!!!
「ねぇ!ねぇ!!くそ…!!」
峰田は一人、夜になって人気が無くなった共有スペースで何かを必死探していた。しゃがんで机の下を見たり、シンクの棚を開いたり、隈なく何かを探しているようだが、一向に見つからない。それによって峰田は焦りに焦っていた。
だがそんな峰田の目の前にゴトン、と小さな茶色の瓶が落とされる
「あったぁぁぁ!!!」
それを見た瞬間、一気に飛び付きそれを手に取る。だが持った時に軽さを感じて峰田はその瓶の中を覗いた。
「あれ!?中身ねぇ!?」
同時にヌッと彼の姿を覆うように現れる一人の影。峰田はそれにビクゥっと身体を震わせた。
「よォクソ葡萄」
「ばば、爆豪…??」
恐る恐るその影の方へ顔を向ければ、極悪面で笑っている爆豪の姿。峰田はそれを見た瞬間、ダラダラと冷や汗を垂れ流し、彼から目を離せない。
「物騒なもん頼んでんじゃねぇか、ア゛?」
「いや!これは…!!ヒィイッ!!?」
峰田が言い訳を並べるよりも先、爆豪の右手がブォンと振り下ろし、彼の顔の右側スレスレで止まる。そして峰田の耳元にはバチバチと火花がかち合う音が掠めた。
「…次頼んだらバラす」
「は、はひ…」
敵顔負けの凶悪な表情で笑いながらそう言った爆豪に、峰田は震えた口で必死に首を縦に振るしかなかった。