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【MHA】【爆豪勝己】(※R18)ハートビートエネルギッシュ

第4章 beat.4


「あの、途中から全然覚えてないん…だけど…」
「ア゛?」
「だから、貰った飲み物飲んでからの記憶が曖昧になって…途中からないんだけど…」
「…ア゛ァ゛???」

慌てて自分の状況を説明する塑琉奈に爆豪の顔がみるみる内に険しくなっていく。それに申し訳なくなって思わず「ごめん…」と謝罪が漏れる。同時に爆豪は深いため息をしながら自分の目を押さえた。

「マジか…?」
「ま、マジ」
「ア゛ーーー……」

塑琉奈のトドメの言葉に唸るような声が力無く辺りに広がっていく。そんな爆豪の姿にオロオロとするしかない塑琉奈

「ご、ごめんね…私のせい、だよね?ごめん…」
「…いや、元は俺が悪ィ」

申し訳ないとしょんぼりとした様子の塑琉奈の頭を柔く撫でながら、爆豪は唸りながらに天井を仰いだ。


どこから説明すりゃいい?
あの飲み物が実は精力活性剤で、お前がそれで発情状態になって俺が我慢出来なくなって襲ったって………言えるわけがねェだろ!!!んな事!!!
いや、でもこの状況はどう説明する?!俺も流氷も裸で一緒に寝てた状態はもう誤魔化しようがねェ…

「えっと、無理して説明しなくて大丈夫だよ」
「……」
「爆豪?」
「お前に発情して抱いた」

もうここまで来たら誤魔化しようがない。そう思った爆豪はなるべく言葉を省いて、天井を仰いだままハッキリとそう言い放つ。だが怖くて塑琉奈の表情は見れない。

「……そう、なんだ」
「…ん」
「ああ、えっと…私は…爆豪で良かったよ、抱いてくれたのが」

一瞬にして密着している二人の間から気まずい雰囲気が流れる。そんな中でしどろもどろに言葉を漏らす塑琉奈をチラリと横目で薄ら見やれば、彼女は思った以上に照れていて。

予想外の塑琉奈の反応に爆豪の身体はじんわり温かくなり、心臓はどくりと強く高鳴る。
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