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すの日常

第9章 隠してる気持ち


「ごちそうさまでした、美味しかった笑」

そう言って空になったお皿に手を合わせると

「お腹大丈夫?

無理して全部食べなくてもよかったのに笑」

なんて君は嬉しそうに笑う…


でもやっぱり少し寂しそうな笑顔に


「なんで行かないでって言わなかったの…?

佐久間絶対今日が誕生日だって忘れてるだけで

言えばきっと他の約束断ってでも

一緒にいてくれたと思うよ…?」



そうぽつりと呟くと

君は一瞬だけ目を伏せて


次の瞬間…


「だからだよ…?

私のために大介を縛ることはしない…


大介の笑顔が一番近くで見れたら

私はそれだけで十分笑」


そう言って

俺の嫌いな笑顔で笑う…



本当は佐久間に側にいて欲しいって

自分だけを見て欲しいって

思ってるくせに…


無理して笑うその顔が

俺は大嫌いだ…



俺ならこの子に

こんな顔絶対させない


そんなことを

つい考えてしまう自分も


嘘つきな君も

嘘をつかせる佐久間も


みんな大嫌いだ…



そんな嘘ばかりの関係を



全てを壊してしまいたくなって


下を向き必死に気持ちを抑える君の頭に


ゆっくりと手を伸ばした…
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