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すの日常

第12章 1番のお薬は…


優しく私を見つめる目に

身体から力が抜けて


「これ…買いに行ってたの…?

くだらない嘘ついちゃったから

怒って…

どっか行っちゃったかと思った…」



我慢してた涙がポロポロこぼれ落ちる…



そんな私の頬っぺたを

翔太の手が包み込んで


「くだらないのは認めるけど…

んなことでいちいち怒りません笑

だから早く泣きやめ…

俺はそもそも…

ニキビぐらいでお前を嫌いになったり

しないんだからいちいち隠すな!


マスクの摩擦もストレスも肌に悪いんだぞ?」




なんて少し怒りながらも

心配そうに

私の顔を覗き込む優しい笑顔に



「じゃあさ…

少しだけ翔太に…触れていい?

ずっと…我慢してたから…」



そう涙を拭きながら

素直な言葉をぶつけて見たら


「へ…?

あぁ…別にそんなんに許可とかいらないし…

てか…それは反則だろ…?」


なんて少し顔を赤くして

翔太はゴニョゴニョと言葉にならない言葉を

喋り続ける…


そんなかわいい翔太に


「大好きだよ……」


そう言って顔を近付けると

それに応えるみたいに

翔太の顔も私に近付いて


唇と唇が優しく触れ合う…


触れた唇から幸せが身体を満たして

満足して離れようとした瞬間

私の頭を翔太の手が引き寄せて


「そんなんで勝手に満足すんな…

俺だって我慢してたんだから

俺の肌が肌荒れしないように

お前が責任とれ…笑」


そう言って笑うと離れかけた唇が

また近づいていく



目の前の翔太に

溺れて溶けて

何も見えなくなって



ただただ幸せに満たされる瞬間


うん…

これこそが私には

一番のお薬なのかもしれないな笑



〜end〜
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