第9章 隠してる気持ち
「行ってらっしゃい笑」
そう言って笑顔で大介を送り出し
扉を閉めた瞬間
ぺたりと玄関に座り込み
「バカだなぁ…私は…笑」
なんて笑っていると
なぜかほっぺたに涙の雫が零れ落ちる…
こんなこと慣れてるはずなのに
たかだか今日と言う日に
ひとりぼっちだからって
泣くほどのこと…?
涙腺が壊れたみたいに次々と溢れてくる涙を
必死に拭っていると
ピンポン…
とインターホンが鳴って
もしかして大介が帰ってきてくれた!?
なんてありえない期待を抱き
慌てて扉を開けると
そこには驚いた顔で私を見つめる
深澤くんが立っていた…