第8章 あざとい悪魔
優しく何度も触れる唇に
ただただ身を任せていると
不意に腰に伸びて来た手に引き寄せられて
亮平の膝の上にぽすりと着地する…
「あの…重いから…」
そう言って立ち上がろうとすると
「だめだよ?
俺以外の人とキスした罰だから…
今日は〇〇に何してもらおうかな笑?」
亮平のなんだか楽しそうな声が
耳元で聞こえてきて…
「とりあえずは…
一緒にお風呂にでも入ろうか笑?」
とんでもないことを言いだす…汗
「無理です…お風呂だけは…汗
明るいとこで見せられる体じゃ無いので…」
なんて慌てふためく私に
「大丈夫だよ?
体なら昨日着替えさせる時に
しっかり見たから笑
それにいいの…?
昨日どこに俺のって印つけたか
一つづつ教えてあげようと思ったのに笑」
そんなありえない亮平の言葉が聞こえてきて
絶望に打ちのめされて下を向くと
そんな私の顔を覗き込み
もう一度キスをした亮平は
「もう二度と俺以外にキスされないように
これから徹夜で一緒に勉強しようね…?
君は僕のものだって笑
覚えるまで何度でも教えてあげるから…」
そう言ってにっこりと笑った亮平の
いつもならあざとかわいい笑顔が
今日はなぜか悪魔の微笑みに
見えるのは私の気のせい…だよね…涙?
〜end〜