• テキストサイズ

すの日常

第7章 冷静と情熱の間〜ラウールの場合〜


僕を膝に乗せたまま

テレビを見てケラケラ笑う彼女に

こっちを見て欲しくて


彼女のお腹に腕を伸ばし

ぎゅっと抱きしめると



「どうしたのラウ…笑

ちょっとくすぐったいよ…」


なんて彼女は僕の顔を不思議そうに見つめる


そんな彼女の頭に手を伸ばし

引き寄せると


彼女の柔らかい唇が

俺の唇と重なる…


いつも

優しく触れるだけのキス…


もっともっと触れていたいのに


「こら…ラウ急にびっくりするでしょ笑?」


なんて笑うと


「今日はもう寝ようか…?」


そう言って立ちあがろうとする…



だからそんな彼女の手を掴み

腕の中に閉じ込めてみると



「どうしたの…?

何か今日は甘えん坊だね笑」


なんて彼女は俺の背中に手を回し

ぽんぽんと優しいリズムを刻む…



違うよ…?

甘えたいんじゃなくて


僕をちゃんと見て欲しいんだ



君の目には

いつまでたっても子供に見えてる僕が


ちゃんと男なんだって

わかって欲しい


だから今日は

少しだけ意地悪になるね…?
/ 90ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp