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すの日常

第7章 冷静と情熱の間〜ラウールの場合〜


ご飯を作り彼女の帰りを待つ時間

この時間が好きだ…


仕事に疲れて帰ってくる彼女を

僕が癒してあげられるから



「ただいま…今日もめっちゃ疲れた…」


そう言って玄関の扉が開いた瞬間

彼女に駆け寄り

手を引き寄せ抱きしめると

僕よりうんと小さい彼女は

僕の腕の中に簡単に収まってしまう


このまま時が止まれば良いのに

そう思うのはいつも僕ばっかりで


彼女はと言うと…


「うわぁ…すごいいい匂いがする…

ご飯作ってくれたんだ…

お腹空いて倒れそうだから早く食べよう?」


なんて簡単に僕の腕をすり抜けていく…


ちっ………



手を洗いテーブルに座ると

僕の作ったご飯を食べて


彼女は本当に嬉しそうに笑う…



この顔が見たくて

ついつい料理を頑張ってしまう

単純な僕だ笑



ご飯を食べ終わり


彼女がお風呂に入っている間に

洗い物を終えソファーに座っていると



お風呂上がりの彼女が

僕の隣に座り膝をポンポンと叩く



僕を犬か何かだと思ってる?

なんて少し不満げに頬を膨らませてみても


結局誘惑に負けて

彼女の膝にゴロンと頭を乗せると


満足気に笑いながら

ふわふわ優しく頭を撫でる手の感触に

お風呂上がりの彼女のいい匂いが重なって



ついつい気持ちよくて目を閉じてしまう…


情けない僕だ…涙
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