第6章 冷静と情熱の間
「言いたくありません…」
そう言って涼太の腕から抜け出そうとするけど
涼太は全然腕を緩めてくれなくて
「そんなこと言っていいの…?
言わないなら…」
そんなちょっと恐ろしい言葉に
身構えた瞬間…
「やだ…やめて…ほんとに…や…きゃはははは…」
脇腹を盛大にくすぐられ
ベッドの上で豪快に暴れ回る羽目になる…涙
「言う…ちゃんと…言うから…」
そう息も絶え絶えに言った私に
涼太は満足そうに微笑むと
「はい、じゃあどうぞ…」
なんて私を見つめる…
言いたくない…
言いたくないけど…
くすぐられのは耐えられるない涙
だから仕方なく
「涼太に…焦って欲しかったの…」
そう小さな声でつぶやくと
涼太は不思議そうに
「うん?どう言うこと…?」
なんて首を傾げた…