第1章 性癖の始まり
始業式のみで今日は放課だ。
始業式では新任の先生が何人か前に出て挨拶をした。
木茂山先生が前に出るとやはり女子生徒たちから上がる小さい悲鳴。
きっと自分も生理的に受け付けていないだけなのだろう。
そう思いながらボーっと始業式に参加していた。
木茂山「はーい、じゃあ今日は学級委員だけ決めたら解散だ。早く帰りたいなら立候補しろー」
いきなり学級委員と言われても手を挙げる人などいないだろう。みんなキョロキョロ様子を窺っている。
静まり返るクラス。
木茂山「とかどうだ?去年の担任の先生に聞いたらだいぶお前の評判が良かったが」
「え」
いきなり名前を呼ばれ、ドキッとする。色々な意味で。
木茂山「成績優秀で真面目だと聞いているぞ」
「俺もさんがいいと思います」
「私もが学級委員なら1年安心」
「ちょっと待ってよ!」
私のことを知っているメンバーが口々に推薦してくる。立候補制ではなかったのか。
全員からの視線が注がれる。もちろん風花もニヤニヤしながら見ている。覚えてろーという視線を私も送り、ため息をつく。
「わかりました、学級委員やりますよ」
オーーー!と周りから歓声が上がる。みんなこき使ってやろうと決意した。
木茂山「じゃあ早速で悪いがは少し残って俺の手伝いしてくれ」
「はーい」
そこでA組は解散となった。みんな私にお礼を言って帰っていく。
「じゃあ、、私も先帰るね」
風花ももう帰るようだ。待っていてほしかったのに。
風花が帰る時、コソッと耳打ちをしてくる。
「木茂山、目がエロいから気をつけなよ」
「・・・・うん」
風花も帰り、木茂山先生と2人きりになった。
まただ。下腹部が疼く。
今日は掲示物を貼る手伝いをして帰った。