第5章 保健体育
「先生、脱げましたよ」
木茂山「ああ、じゃあすぐ始めてすぐ終わらせようか」
木茂山先生に見られるのも恥ずかしい。
胸と下腹部を手で隠しながら先生に声をかけた。
木茂山「よし、録画開始、と。とりあえず俺の指示に従ってくれれば良いよ。声とかはバレないよう加工するし。
じゃあ、ほら、手で隠すのをやめて身体を見せなさい」
「うう・・・」
腕をゆっくり動かし、気をつけの姿勢になる。
身体がすべて見えてしまう。
木茂山「よし、じゃあ女性の身体について教えていくぞ。おっぱいはどれだ?」
「・・・これ、です」
指で胸を指しながら答えると、「違う違う」と言われる。
木茂山「自分で言うんだ、“これがおっぱいです”ってな」
「えっ、そんなの無理ですっ」
木茂山「早く終わりたいんじゃないのか?自分で言わないと終わらないからな。
ちなみに、指差しただけじゃわからないから下から持ち上げた方が良いな。」
持ち上げるほども無いが、と言う先生。普段ならセクハラだ、と叫べるがもうその段階ではない。
意を決して胸を下から持ち上げる。
「これが、おっぱいです」
木茂山「赤ちゃんが出来たら母乳が出てくる乳首はどこだ?」
「・・・これが、乳首です」
きっと胸を持ったまま言ってもダメなのだろう、と思い両乳首を親指と人差し指で挟んでアピールする。
その刺激で乳首が少し固くなってきてしまい、恥ずかしさを感じる。
木茂山「さっきまで柔らかそうだった乳首が硬そうになってるのは何でだ?」
『それは・・・触ってるから、です』
木茂山「触ると何で固くなるんだ?」
『・・・興奮してくるからです』
木茂山「そうだな、乳首も性感帯だから触ってやることで女性側の準備が進んでいく。
じゃあ、次は性器を見せてくれ。マットに座って脚をM字にするんだ」
「やっ・・・やっぱり、無理ですっ!」
恥ずかしさに拒否する。性器をカメラの前で晒すなんてできるわけがない。
しかし、木茂山先生はじっと私を見下ろしたまま静かにしている。