第10章 *過保護 糸師 冴
コンコン
『はぁい、、、えっ!?冴ちゃん?どうしてここが、、、?』
「売店のおっさんから聞いた。風邪引いたんだろ?ちゃんと水分とってるか?飯は?」
『水分は摂ってるけど、、、あまり食欲なくて、、、』
「キッチン、、、借りるぞ」
手早く調理をした俺はベッドに座っている彼女にそれを渡した。
『これ、、、、』
「お粥だ。これなら食えるだろ?少しでいいからちゃんと食え」
は風邪を引いて休んだのだ。
(アイツは一人暮らしだ、大丈夫なのか?)
心配になった俺はおっさんに彼女の住所を聞いた。
流石にすぐには教えてくれなかったが、俺の圧に負けて教えてくれたのだ。
練習後、コンビニでドリンクやゼリーなどを買い教えてもらった住所へと俺は向かったのだ。
扉から出てきたは顔が少し赤かかった。
本当に熱があるのだろう、、、俺の顔を見た途端驚いた顔をしていたがすぐにふにゃっと笑ってくれたが、その顔はいつもより辛そうだ。
気が付けば勝手に身体が動いていた。
『頂きます、、、ッ!美味しい、、、冴ちゃんお料理もできるの!?凄いね!』
「それくらい猿でも出来る」
『ふふ、、、口は悪いけど凄く優しいもんね』
「ッ///口が悪くて悪かったな」
『冴ちゃん、、、ありがとう。ちょっとだけ、、、不安だったんだ。でも冴ちゃんが来てくれて凄く安心した』
「なら一緒にいてやる」
『へっ!?』
「一回しか言わない、よく聞け。俺はお前のことが好きだ、俺のそばにいろ。」
『ッ!、、、はい。』
このことがきっかけとなり、俺とは付き合うことになったのだ。