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エゴイスト達とアオハル【ブルーロック/R18】

第10章 *過保護 糸師 冴


『あっ、おかえりなさい!!』

「ただいま」

笑顔で出迎えてくれるのは俺の彼女のだ。

とは2年前、スペインで出逢った。

は俺のいるチームの施設の売店で働いていた。

初めて彼女と出会った時は、なんとも思わなかった。

ただ、久しぶりに日本人を見たなってくらいだ。

だが彼女は俺が日本人だと知り、気さくに俺に話しかけてくれた。

不器用な俺は愛想がない返事しか返せなかったが、それでもはいつも笑顔で話しかけてくれた。

『お疲れ様!冴ちゃん!』

「おい、その呼び名止めろ。気色悪い」

『いいじゃん!』

へへっと笑う彼女の笑顔は花のようだ。

気がつけば毎日のように俺は売店に行っていた。

彼女の笑顔を見ると何故か心が安らいだ。

ある日、俺のこと知ってるか?と聞けば苦笑いをしながら彼女は首を横に振った。

は幼い頃から父親の仕事の関係でスペインで過ごしており、最近両親は日本に帰ったが学校がある彼女は1人でスペインに残ったとのことだ。

少しずつ彼女を知るにつれ、俺の中に初めての感情が生まれた。

それは"恋"だ。

サッカーしか知らない俺にとって初めての恋だった。

そんなある日、いつものように売店へ向かったのだが、、、

「おい、は休みか?」

「君は、、、実は、、、」


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