第6章 *熱い夜 蜂楽 廻
ベッドの上で本を読んでいると、突然背中にどっしりと重みを感じた。
『わっ!、、、もう廻ったら、、、早く服着て!』
「えへへ!、、でも前よりも驚かなくなったのは残念」
そりゃそうだ。ほとんど毎日こんな事されれば慣れてしまう。
彼がお風呂から上がればいつも真っ裸であることも、、、
私の部屋にこっそりやってきて私を脅かすことも、、、
この一年で慣れてしまったのだ。
『もう、早く服着ないと風邪ひいちゃうよ、、、ッ!///』
いつもなら、はーいと言って下着くらいは穿いてくれるものの今日はなかなか私の上から降りようとしない廻、、、
その理由はなんとなく分かった。
私の腰辺りに当たる硬いモノ、、、
「へへ、バレちゃった?、、、ねぇ、、エッチしよ?」
耳元でいつもより低めの声で囁く声にお腹の奥がきゅんとする、、、
『だめっ、、、おばさんがっ、、ン』
「母さんなら今日は作品完成させたいらしいから、アトリエに籠るってさ。だから大丈夫!」
でも、、、と言いかけたタイミングで身体をくるっと回されうつ伏せから仰向けの形に変わった。
目の前には裸で、髪がまだ少し濡れている廻、、、
その瞳は熱を孕んでいた。
「嫌っていう割には、、、クンクン)エッチな匂いしてるけど?」
ニヤリと笑う廻はいつもよりも色っぽい。
彼曰く、私がエッチしたい時は首元から甘い匂いがするらしいのだ。
勿論、自覚はない。
だけど彼の言う通り、、、私も久しぶりに彼のぬくもりを感じたいのだ。
『優しくしてね、、、?』
「勿論!お姫様、、、、」