第3章 あの日の約束 千切 豹馬
俺が閃いたこととは姉ちゃんに伝えてもらうってことだった。
姉ちゃんとは俺たちが別れてからもたまに連絡を取る仲だってことを知ってたから。
おそらくを呼んだのは姉ちゃんだろう。
早速姉ちゃんに連絡すると、分かったとのメッセージと共に母さんから預かり物があるから渋谷で少し会わないかと言われたのだ。
ちょうど潔たちの約束は渋谷だったので、ちょこっと顔を出すだけなら、、、っという気持ちだった。
だが姉ちゃんは俺よりも上手だったのだ。
たまたま乙夜たちとも会い一緒に遊ぶことになった。
凪を捕まえにゲーセンへ向かう途中に姉ちゃんに会おうと待ち合わせの場所に立ち寄ったのだ。
すれば、その場にいたのは、、、
「あっ!女神!!!」
「なっ!!!」
だったのだ。
を見つけるなり興奮気味の乙夜、そしてその声に周りにいるメンバー達も一斉にを見る。
はで訳のわからない顔をしている。
その瞬間姉ちゃんに嵌められたと理解したのだ。
『そうだったんだ、、、、』
「姉ちゃんが悪かったな、、、」
『ううん、それより昨日千切くん凄かったね!おめでとう、、ッ!千切くん!?///』
ぎこちない笑顔を向けてくるの顔が目に映った瞬間、俺は彼女の手を引き、抱き締めた。
「、、、本当にごめん。あの時お前はずっと俺に寄り添ってくれてたのに、俺は自分のことで頭がいっぱいだった。お前と別れたことすげぇ後悔した、、、本当はエースストライカーになってから伝えるつもりだった。でも、やっぱり今伝える」
彼女の背中に回してた手を肩に置き直し、と目を合わせる。
「好きだ、、、お前が、のことが好きだ。エースストライカーになった時、隣にいて欲しいのはお前なんだ、」