第3章 あの日の約束 千切 豹馬
『ここかな、、、、』
虎雪さんから渋谷でも観光して帰ろうとお誘いを受けた。
虎雪さんは午前中予定があるらしく、午後から落ち合うことになっていたので待ち合わせ場所で彼女を待っていた。
その時だった、、、
「あっ!!女神!」
『ッ!貴方達は、、、、』
大きな声だったので、顔を上げるとそこには、、、、
昨日試合に出ていた、、、乙夜くん、、ブルーロックのメンバー達がいた。
そして、、、
「ッ!?なんでお前が此処に?」
『千切くん!?、、、はっ、膝は大丈夫なの!?」
千切くんがいたのだ。
咄嗟に膝のことを聞いてしまった。
やってしまった、、、と思えば大丈夫だ、ただのスタミナ切れ。と潔くんが教えてくれた。
私が安心したと同時に糞、姉ちゃんやりやがったな、、、という呟く彼は何やら知っているようだった。
キョトンとする私と、何故か私を取り囲み女神やらなんやらと言うブルーロックのメンバー達。
「ねぇ!これから俺とデートしない?」
『へっ?//』
そう言い私の肩に回す乙夜くんに、断りを入れようとすると、、、
グイッ
『わっ!///』
「悪い、先行っててくれ。ちょっとコイツに話がある」
さっきまで乙夜くんの手が肩に回っていたが、今は千切くんの腕の中だ。
じゃあ先行ってるからなぁと何処かへ向かう潔くん達の背中を見つめていると、、、
姉ちゃんのこと待ってただろ?と千切くんが訪ねてきた。
私はコクンと頷くと大きなため息を一つ吐き、千切くんは事情を話し出したのだった。