第3章 あの日の約束 千切 豹馬
『ッ!千切くん、、、』
と目が合った瞬間、俺は自然とあの合図をした。
"俺のこと見ててくれ"
そう伝えた。
「ッ!!絶対勝つ」
が俺に向かって右手の拳を向けてくれたのだ。
絶対に勝つ、俺がエースストライカーだ!!
『頑張れ!!千切くん!!!』
「おい、誰だよ!あの美人、まさか妹か!?」
「それやったら姉ちゃん達と一緒におるやろ!ほんで誰?」
に気付いた乙夜と烏は彼女に興味津々。
そうだった、、、はすげぇ美人だ。
コイツらが惚れるのも当然なほどの。
「お前ら、、、俺のだ。絶対に近づくなよ」
二人に圧をかければ、おお、お嬢怖っ。とそそくさと逃げていく二人。
前半戦はリードしていた、このままいけば勝てる。
次は俺が決めてやる、、、
然し、現実はそう上手くはいかない。
『ッは!豹馬!!!!!』
「っうう!」
「千切!!!」
スタミナ切れだった。
膝は無事、なんとか動こうとするも思うようにならない脚。
交代を余儀なくされた。
「クソっ!!!」
結果としては俺らのチームが勝利を収めた。
悔しい思いもあったが、素直に嬉しかった。
そして翌日、、、、
「どうすっかな、、、、」
久しぶりに返してもらった自身のスマホと睨めっこをしていた。
に連絡するべきか迷っているのだ。
昨日のの顔が脳裏に焼き付いていた。
俺が膝を壊した日と同じ目をはしていた。
きっと心配しているだろう。
膝は無事だと伝えてやったほうがいいか、、、。
然し、自分から連絡するのもな、、、
(そうだ!)