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エゴイスト達とアオハル【ブルーロック/R18】

第3章 あの日の約束 千切 豹馬


付き合って二年が経過した。

私たちは同じ高校に通い、交際も順調だった。

然し、悲劇が起きた。

豹馬が怪我をしたのだ。

"右膝前十字靭帯の断裂"

次同じ箇所を怪我すれば二度とサッカーが出来なくなる。

そう言われたと言っていた。 

"俺は諦めない"

豹馬は諦めなかった。
辛いリハビリを乗り越えて、またサッカーをやると宣言した彼は有言実行を果たした。

だけど、現実は甘くはなかった。

『豹馬、、、』

豹馬は以前のように走れなくなったのだ。

きっとまた怪我するのが怖いのだろう、自然と右膝を庇っているようだった。

まだ怪我が完治してから間もないし、仕方がないことだと思う。

あの時のように走れない彼は酷く落ち込んでいた。

だから励ますつもりだった、、、

『そんなに落ち込まなくても、、、大丈夫だよ!まだ完治して間もないんだし!もう少し時間が経てばきっと、、、』

「ッ!煩せぇ!に俺の何が分かんだよ!」

『ッ、、、、』

なにも言えなかった。

1番辛いのは豹馬だ。

自分の足のことを1番分かるのは彼自身だ。

なにが大丈夫なんだ。

なにが時間が経てばなんだ。

今でも後悔している。

あんな無神経なことを言った自分を、、、

あの日、私があんな事を言わなければきっとまだ彼の隣にいれたのかな、、、、。


この口論のあと、千切くんから別れようとLINEが入っていた。

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