第2章 *君だけは譲れない 凪 誠士郎
放課後、部活終わりになんとなく玲王になんでに一目惚れしたのかと聞いてみた。
別に深い意味はない、ただなんとなく気になったのだけ。
「ちゃん、すげぇ可愛いし、俺のことお前から聞いてるのに媚びてないっていうか、、なんか他の女子と違うなぁって思ってさ!」
「ふーん」
「なぁちゃんってどんな子?」
「は、、、、」
と俺は家が隣同士で親同士も仲が良くて、物心ついた時から一緒にいた。
俺がめんどくさがり屋になったのは多分が原因。
がいつも俺の世話をしてくれたからだ。
は明るくて、優しくて、面倒見が良くしっかり者。
そんな彼女の周りにはいつも人が集まった。
でも、はいつも俺のそばにいてくれた。
それは中学生になっても変わらず、、、。
そんなこともあって俺たちが付き合ってると勘違いしている奴らも多かった。
別にそんな噂は俺もも気にはしていなかった。
が隣にいて当たり前だった、、、
高校で初めてと離れることになったのだ。
別にがいなくてもさほど変わらなかった。
だって玲王がいるから。
玲王がの代わりになってくれたから。
でも、昨日久々に会ったは綺麗になっていた。
昔からは美人だと皆んな言っていた。
当時はなんとも思わなかったが、昨日やっと彼女が美人なんだと気付いたのだ。
玲王と話すを見て、モヤモヤした。
"玲王なんかじゃなくて俺を見ろ、、、"っと。
そうだ、、、やっと気付いた。
俺、が好きなんだ。
「へぇー、しっかり者なんだちゃん。俺のタイプ!」
「ごめん、玲王。やっぱはあげない」
「はぁ!?っておい!凪、何処行くんだ!!」