第2章 あの人が消えた
………この生活に慣れ数ヶ月経った頃、傑が高専から姿を消した。
『悟……、傑どこ行っちゃったの?』
悟「………ん~、どこ行っちゃったんだろね。僕が1番知りたいよ。」
『…………なんか悟、変わっちゃったね。』
悟「そうでしょ!僕、成長したんだ~。」
少し寂しそうに笑うのを見ていると何故か心がキュッとする。
『…………悟、寂しい?でも大丈夫!私は悟から離れないよ?』
キョトンとした顔をした悟の奥に硝子が居るのが見えた。
『あ!後、硝子も!!…………そうだよね?!』
ダッと硝子に駆け寄り抱っこしてもらう。
硝「ん~、そうだな。アンタ達には敵わないけど。」
硝子はヘラッと笑い煙草で悟を指し示す。
悟「何それ………。あっ、煙草!夜空の前で吸っちゃダメでしょ!!………アイツに怒られるの僕なんだから。」
少し嬉しそうな悟は硝子から夜空を奪い抱っこする。