第9章 脅威
悠「伏黒も釘崎も夜空も五条先生………は心配いらねぇか、長生きしろよ。」
そう言い悠仁の体が倒れる。
恵は天を仰いだ。
雨が1層、強くなったように感じた。
漏「わざわざ貴重な指1本使ってまで確かめる必要があったかね、宿儺の実力。」
夏「中途半端な当て馬じゃ意味ないからね。それなりに収穫は、あったさ。」
漏「フンッ、言い訳では無い事を祈るぞ。」
袈裟姿の額に大きく縫い跡がある男と呪霊が3体。
ずんぐりとした体躯の呪霊は喋れないのか呼吸をするように鳴いており屈強な体躯の呪霊は
花「■■■■」
漏「貴様は喋るでない!何を言ってるか分からんのに内容が頭に流れて気色悪いのだ!!」
人間の言葉を話していないため聞き取れないが何を言っているかは分かるというようだった。
それが不快なのか、火山頭はボンッと小さく噴火した。
少し歩いてファミレスへと入店する。
ウ「いらっしゃいませ。1名様のご案内で、よろしいですか?」
夏「はい、1名です。」
呪いは一般人には見えないが故に。
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悟「わざとでしょ。」
伊「と言いますと。」
不機嫌そうに頭を掻き伊地知に尋ねる。
伊地知はビクビクと怯えている。
悟「特急相手、しかも生死不明の5人救助に1年派遣は有り得ない。」
悟が無理を通して秘匿死刑に執行猶予を付けた。
全ての宿儺の指を喰わせてから死刑を執行するという実質、無期限の猶予だ。
それを面白く思わない上の人間が悟不在の間に出現した特級呪霊を上手く利用しそして体良く始末したのだろう、と考えた。