第8章 対峙
呆然と突っ立っている悠仁と夜空に恵が声を張り上げながら伝える。
恵「夜空!、虎杖!!逃げるぞ、釘崎を探すのはそれからだ!」
しかし行動に移すのが遅かった。
呪霊は、夜空の横に立っており2人が引き剥がすより早く首に手を回す。
『んぅっ……………!』
ほぼ人型の呪霊は楽しそうに、夜空の耳に顔を寄せ後頭部から伸びている4本の触手が体のあちこちに絡み付いている。
『やだっ!離してっ!!』
恵(間違いない、特級だ………。動けねぇ………!)
夜空を助けなければ、と思う反面体は硬直してしまっている。