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一緒に帰ろう

第1章 出会い


冗談交じりに他愛ない話をしていると蔵の様なものが見えてきた。

悟「………なんか、あそこ神殿っぽくね?」

傑「行ってみようか………、あそこで最後だしね。」

早く終わらせようと少し駆け足になる。

悟も同じように駆け足で向かうが多分理由は違うだろう。

傑「着いたね。」

悟「おっ邪魔しまー…………」

扉に手をかけ開けようとしたところで轟音と共に呪霊が現れる。

先程倒していた呪霊とは違い、二回りほど大きい。

傑「こいつがボスか……。」

悟「俺達だったら楽勝でしょ!」

ダッと駆け出し敵に攻撃する。













____________

蔵の中で三角座りをして身を潜める。

こうしていろ、と村の人達に言われたから。

外が物凄く五月蝿い。

でも、出て行くと怒られてしまう。

体を縮こませ気配を消す。

数分………数時間くらいだろうか。

外で人の声がした。

聞いた事のない若い声。

お邪魔します、と明るい声が聞こえてくると同時に私の“父”の声がする。

(まずい…………)

この村で反抗した者は全員殺されてきた。

顔も知らないこの人達はここで死ぬんだな、と少し悲しくなる。

だが、衝撃音などは聞こえてくるが倒された声などは聞こえない。

逆に楽勝とも取れる声が遠くから聞こえてくる。

(凄い……。いつもはすぐに殺されて終わり………なのに。)

そんな事を考えながら外の音を聞いていると急にドゴォォォンと轟音が聞こえてくる。

ビクリとして顔を上げると蔵の屋根が壊れ戦闘不能になった“父”とその肩に乗っているサングラスを掛けた白髪の男が居た。

綺麗な満月に照らされた顔は俗に言うイケメンってやつだ。

(かっこいい…………。)

悟「あ!娘はっけ~ん!!…………ってガキじゃねえか!」

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