第3章 再会
高専に戻ると悟も恵も任務から帰ってきていた。
悟「おっかえり~!どこ行ってたの?寂しくなかった??」
恵「ご飯、出来てるぞ。食いに行こう。」
『うん………。』
悟「なんかあった?」
『え………?う、ううん!1人で寂しかったよ~!!』
えーん、と泣く振りをして2人に歩み寄る。
悟「…………」
3人で食堂に向かい今日の任務の事など他愛ない会話をする。
恵「じゃあ、そろそろ帰る。」
『えー!?まだ話そうよーー!』
やだやだ、と駄々をこねる。
恵「……一緒に帰るか?」
『え!?良いの!行く!!』
チラリとお互いに悟を見やる。
悟「ん~………、今日はダメで~す!学校が休みの日にしなさ~い。」
『え~、だって学校休みの日は任務あるじゃ~ん……………。』
悟「今度の休み任務ないから泊まって良いよ。迎え行くから。」
『やったー!だって、恵!!』
恵「………おう。」
少し恥ずかしそうにポリポリと顔を掻く。
じゃあね、と恵と別れ悟の部屋に帰る。
『来週、楽しみだなー!』
ルンルンとお風呂に入る準備をする。
悟「………ねえ。」
『ん?どしたの??』
悟「もしかしてだけど傑に会ったりした?」
『へ………?あ、会ってる訳ないでしょ!』
悟「ふーん、そっか。」
『も、目撃情報とかあったの?』
悟「いや??夜空から懐かしい匂いがするな~って……。しかも近くに寄ると匂いが濃くなるんだよね~。」
気付くと壁に追いやられ肩の辺りをクンクンと嗅いでいる。
『っ!/////も、もう!!////からかわないで!』
悟「はあ?僕、本気なんだけど。正直に言わないとお泊まり無しにするよ。」
『……………会ってないってば!お風呂、行ってくる!!』
ドンと突き放し逃げるように風呂場へ向かう。
悟「…………へぇ、僕は騙せないのになぁ。」