第3章 再会
……………………
(今日も悟と恵、任務行っちゃった。暇だなあ。)
目的もなく敷地内をウロウロする。
グラウンドでは体術の特訓をしているようだった。
『あ!真希さん、棘先輩、パンダ先輩!!』
棘「明太子っ!」
ダッと走り出し3人の近くに寄る。
ぎゅむっとパンダに抱き着く。
『はあ、今日もモフモフで最高~。』
パンダは嬉しそうにニヤつき、それを2人が睨みつけている。
棘「おかかっ!」
『あ、ごめんなさい………。』
何を言っているかは分からないが怒っているようだった。
真希「今日1人?護衛が居ないの珍しいじゃん。」
『護衛?あ、悟の事??任務だって~。最近任務ばっかでつまんない!』
パ「俺達も相手してあげたいけど……、そろそろ憂太が帰ってくるからなあ。」
『え!?それは、まずい!1人で暇つぶしてきま~す。』
グラウンドから離れ外に出る。
憂太…………乙骨憂太とは会った事はないが最近転入してきた。
自分の匂いのせいで一緒に居る呪霊の“里香”を怒らせて制御出来なくなると困るから、と悟から言われた。
(どこ行こうかな………。)
ふらふらと目的もなく歩き続ける。
(渋谷に行ったらイベントとかやってるかな……。)
センター街の方に出て食べ歩きなどをしたりした。
傑「夜空?」
聞いた事のある声がしてハッと顔を上げる。
『傑?』
傑「良かった、間違っていたら……と思ったけど全然変わってないね。」
ふふ、と笑顔を見せている。
『どこに居たの?何してたの??皆、心配してるよ!?良かった……、一緒に帰ろう?』