第2章 あの人が消えた
…………………初登校から数週間経った頃、、、
『じゃあ、学校行ってくるね!』
悟「は~い、気を付けてね。」
はあ、と声のようなため息をつく。
『…………なに、どうしたの?』
悟「え~?最初は、あんなに不安そうだったのにすぐ打ち解けちゃって嬉しいけどつまんな~い!もっと僕を頼ってよ~。」
『…………遅刻しちゃうからもう行くね。帰ってきたら遊んであげる。』
じゃあ、とポンポンと頭を撫で手を振り家を出ていく。
悟「もう~、子供扱いして………。あのまま大人になられたら嫌だな………。」
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恵「あの人、あれで良かったの?まだ時間あるよ。」
『良いの、良いの!構うと余計に面倒だから。』
あー、と納得したように遠くを見つめる恵。
恵「………学校、慣れた?」
『んー、まだ不安だけど恵が居るから大丈夫!』
恵「…………そっか。」
『うん!』
恵「夜空はさ………、好きな人とか居んの?」
『えっ!//急だね………。んー、悟も恵も大好きだよ!あ、後硝子と………私を救ってくれたもう1人。』
恵「そっか………。恋愛感情はあんの?」
『?………皆、だーい好きだよ??』
恵「ふーん………。夜空は警戒心ないから気を付けた方が良いよ。特にサングラスかけた長身の子供っぽい大人とか。」
『誰か分かんないけど悟に特徴が当てはまっちゃうね。』
ふふふ、と一緒に笑う。