第2章 あの人が消えた
『そういえば、どこ行くの?』
悟「ん~、まずは動物園かな!」
『やった!!久しぶりの動物園だ!楽しみ!!』
悟「うんうん!めいっぱい楽しもう~!!」
有名な某動物園に向かう。
悟「この時間、人いっぱいだから手繋ぐよ。はぐれないようにね。」
『はーい!電車、乗るのも久しぶりだ!!』
悟「危ないから抱っこした方が良いか………。」
よいしょ、と抱っこされ電車に乗る。
ピークの時間からは少し、ずれているがそれでも人は多く窮屈に感じる。
出口側のドアの前をゲットでき、2人で窓の景色を見ながら話した。
悟「とうちゃ~くっ!」
『わーい!!』
悟「やっぱ電車は疲れるね。ちょっとだけでも、しんどいや。」
『ねえ!早く行こ!!』
手を引っ張られ入口に向かう。
中に入り最初は爬虫類のコーナーから見て小動物コーナー、触れ合いコーナーなどを順路通りに周る。
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悟「はしゃぎすぎて疲れて寝ちゃったか。………まあ、今日紹介出来なくてもいつかは出来るでしょ!」
スースーと寝息を立てている少女を抱っこして出口に向かう。
行きとは、また別の電車に乗る。
帰りは、そこまで混んでおらず空いている席に腰掛ける。
学生が多く人は、あまり居ないが賑やかだった。
そして目的地に到着する。
悟「伏黒恵君だよね。」
恵「アンタ誰?」
『ん…………』
気付いたら寝てしまっていた。
(あれ?動物園で休憩してその後、寝ちゃったんだ……。悟、誰かと話してる?)
パチリと目を開けると同年代の男の子が居た。