第2章 新しい生活
暫く眺めていたが、自身とよく似た空色の髪の少年がそこに近づくのを見つけて再び歩みを進める。
──ドンッ
『わ、』
前をよく見ていなかったため、何かにぶつかってしまった。
「バスケー!!バスケ部ー!!バスケ部はいかがですかー!?」
イヤホンから流れていた音楽が止まり、外の音が耳に入ってくる。
「わり、大丈夫か??」
反射的に瞑っていた目を開けると、倒れ込みそうになったところをぶつかった男子生徒が腕を掴んで救けてくれていた。
『すみません。ありがとうございます。大丈夫です。』
謝罪とお礼と返事を同時にこなしながら軽く手を振り払って素早く一歩下がる。
顔を上げると目の前には黒の学ランしか映らず、目線を上げる。
かなり上を見上げたところで漸く顔が見えた。
黒髪に赤いメッシュの入った大柄な男子生徒。
(大きい……。先輩かな。)
そんなことを考えながらも軽く頭を下げる。
『ちゃんと前を見ていなくて…すみませんでした。失礼します。』
顔を上げるとそのまま踵を返して校舎へと歩き出す。
「あ、おい……なんなんだ?」