第2章 新しい生活
再びの火神のしょうもないテンションに降旗も河原も肩を落とす。
打つ手をなくし、途方に暮れる一同。
そこに、
黒「あの…。買えましたけど。」
黒子の声に振り返ると、普通に目当てのパンを手にしている黒子がいた。
「「「「…は??」」」」
一同が間の抜けた声を出したが、火神だけが何とか理解が追いつき、しかし意味がわからないため黒子の胸ぐらを掴む。
火「え、おまえっ、どうやって…!?」
黒「んー。人混みに流されてたら、先頭に出ちゃったんで、パン取って、お金置いてきました。」
なんのことはない、普通のことだと言わんばかりの黒子の答えに一同肩の力が抜ける。
黒「はい。」
空いた口が塞がらない火神の手にパンを乗せ、その後ろで苦笑いをしているボロボロな姿の同級生たちに気づく。
黒「ん??どうしたんですか??」
福「いや…なんでもねぇよ。」
河「流石…幻の6人目は違うなぁ。」
なんとか幻のパンをゲットした1年生たち。
『…今日はお昼抜きか。』
そんなやりとりを校舎の2階から見ている者には誰も気がつかなかった。
2階の廊下から購買を眺めていた少女はそう呟いて図書室へと歩みを進めた。
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