第2章 新しい生活
そして足音が遠くなり、聞こえなくなった瞬間、体中から力が抜け、その場に蹲る。
暫くそのままでいたが、ここにこのままいても帰る彼と遭遇してしまうかもしれない。
『…帰ろ。』
小さく呟くと、足を軽く叩いてゆっくりと立ち上がる。
そして、あたりを見渡してから小走りでその場を去った。
──バタン
『ただいま…。』
鍵を閉めて小さく呟く。
自室として与えられている部屋に入ると、カバンを投げ捨ててベッドに倒れ込む。
『何しに来てたんだろ。……黄瀬くん。』
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