第2章 新しい生活
教室に入ってくるクラスメイトたちのなかにも黒板を見て焦っている者が何人かいる。
慌てて教室を出ていくクラスメイトを見て、結菜も荷物を置き、小走りで教室を出た。
「1-A揃った??」
「あと河原くんが来てません。」
「あと5分で始まるのに…まったく。誰も連絡来てないの??」
クラス委員の子が担任に報告しているのを横目で見る。
(なんでわざわざグラウンドなんだろう。体育館なら空調も使えるし、こんな砂埃も飛んでないのに…。)
心の中でボヤいていると周囲からも悪態をつく小さな声がそこかしらから聞こえてくる。
みんな同じか、と考えていると──…
「1-B5番!!火神大我!!」
──ザワッ
突然聞こえてきたその声に周囲がざわつく。
その声の発信元を探そうと周囲を見渡すと、2年生と思われる男子生徒が笑いながら上を指さしていた。
その指の先に視線を向けると、誰かが屋上に立っているのが見えた。
火「キセキの世代を倒して日本一になる!!」
結菜は思わず目を見開き、息を呑んだ。
結(あ…あの人……。)
そして、叫んだ声の主があの日ぶつかった男子生徒だと気がつく。