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ロドスの日常[方舟]

第30章 守護神の秘書


「今日はアンタの護衛をしたらいいんだな」
 今日はそう言って入ってきたエアースカーペが秘書だ。
「ありがとう、秘書任命を引き受けてくれて」と言いながら、私はローテーブルに水と枝豆を用意した。「良かったら、これどうぞ」
「俺に?」
「そうだよ」
 エアースカーペが秘書の時は、私はゆっくりと仕事をする日と決めている。だから彼にもゆっくり過ごすことが出来るように好物を用意している。彼には秘密なんだけどね。
「ありがとう」
 エアースカーペはそうお礼を言って素直にソファに座ってくれた。枝豆は……やはり皮ごと食べるみたいだ。
「アンタといる時が一番落ち着く」
 枝豆をモグモグと食べながらエアースカーペがそう言った。私はそれを良しと見て書類作業に戻る。
 エアースカーペは、秘書としての仕事は時々手伝ってはくれるが、難しいことまではあまり分からないみたいだし、興味もなさそうだった。そんな彼を秘書にする日は大抵おおよその書類作業を片付けている時で……と考えていると、ソファにいるエアースカーペの動きが緩やかになった。
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