第22章 アルタ先輩の推理日記
こんな想い、おもたくないだろうか?
指先をこねくり回しそんな事を考えていると、アルタ先輩が私の手を取った。
「行こう」
そして向かったのはカフェだ。中心地から離れているからか幾つか空席もある。
純喫茶と言う程かたくはなく、みんな顔を寄せあって雑談していて人のざわめきが聞こえた。
「今、モーニングの終わりくらいの時間だからまあまあ空いてるんだ、ここ」
席に案内される。
二人でメニューを開いて色々見ながら頼む物を考えた。
日替わりのランチセットも良いけど、他のランチセットも気になる。
「何で迷ってるの?」
「日替わりランチセットと焼きカレーランチセットどちらも美味しそうで」
言うとアルタ先輩は手を上げて店員さんを呼んだ。
「日替わりランチと焼きカレーランチを」
アルタ先輩が注文して、セットのドリンクを何にするのか視線を送ってくる。
「アイスコーヒーで」
「僕はアイスティーで」