第22章 アルタ先輩の推理日記
当然『いっぷ』なんて気持ちにはなれなくて早々と寝入って、朝が来た。
『今日楽しみ過ぎて眠れない』。
夜中にそんなメッセージがきている。
私が図太いのだろうか。
彼といて眠い顔なんか見せたくないからしっかり寝てしまった。
笑いながら支度をする。
『私も楽しみで夜しか眠れませんでした』。
返信するとすぐスマホが鳴った。
『嬉しい』。
嬉しいってなんですかあー!ぎゃわわいい!
床をのたうち回りながら軽くお化粧をする。
アルタ先輩には、可愛い私だけ見せたい。
今日の鞄にプリンまんのキーホルダーをしまう。
やっぱりお菓子が良かったかな?!
気に入ってもらえるかな?!
あああ、好き。
と、いってもですよ。
アルタ先輩なので、私も過度な期待はしませんけど。
アルタ先輩とは最近まで肉体関係すら無かったんですから。