第21章 弾ける花
「買ったら付けてくれる?」
真人が言った。
私は頷いて、ちんちらのキーホルダー、そしてプリンまんのキーホルダーを手に取る。
「じゃあ真人の分は私が買うから!交換!」
と、持ちかけた。
真人は嬉しそうで、私がプリンまんのキーホルダーまで取ったのを気にしていない様だ。
ごめんね、真人。心の中でちょっと謝りながらレジへ私達は並ぶ。
有沙はちまかわとみけねこのキーホルダーを馨に買ってもらい嬉しそうだ。
私達は買ったキーホルダーを交換した。
「はぁー、何か歩いてたら疲れちゃったしどっかで『ご休憩』しよ?」
有沙の言葉に赤くなる馨。
「じゃああそことかどう?」
有沙の言葉に気が付かないふりをしてカフェを指さす。
有沙は一瞬ぷくうと頬を膨らますが、すぐ笑う。
「行きましょう」
私は真人の手を握り歩き出す。
そうして、私達は午後の時間を過ごした―――。