第21章 弾ける花
その言葉に足元からぶわっと熱がのぼってくる。
白い肌に淡い色の髪。思い出すと胸がドキドキした。
それを隠して笑う。
「私からのお土産なんて嬉しいでしょうか」
言うと有沙は又私の肩をこづく。
「嬉しくない訳ないじゃん。好きな子からのプレゼントとかさぁ。何かペアのキーホルダーとかど?どよ?」
嬉しそうに提案してくる有沙。
私は赤くなってしまう。
「あ、有沙こそ、馨と何か買わないんですか?」
言えば、有沙はきょとんとした後笑う。
「全然考えてなかった。いっちょやってみっか」
有沙は言って、こちらをチラチラ確認しながら先行している馨と真人の方へ歩いていく。
そして馨をお土産屋に引っ張って行き―――。
「ねぇ、馨くん、ちまかわのご当地キーホルダーあるよ!私ちまちゃんの買うから、馨くんはねこちゃんの買おうよ!」
等と強引に可愛いキーホルダーを馨に勧める。
私と真人も一緒について行く。
そして、真人がちまかわとみけねこの親友のちんちらのキーホルダーを手に取る。ちんちらは人気キャラで二種類ある。
それを二つとも手に取った。
「真人もちまかわ好きなんだ?」
言うと、彼はちょっと笑う。
「朝テレビでやってるから食堂で見てる」
そして出し抜けに頬を赤らめる。