第15章 誘惑ナイトプール
でもお姉様も解放的になっているのだろうか?
そんなお姉様も可愛い♡
「大丈夫ですよ」
真人は私の前に座り、寄せた胸の谷間というには少し心もとない物にたまったオレンジジュースを舐める様にして飲む。
肌を舌が舐める感触は官能的で私は思わず声をもらす。
「あんっ♡」
その声に美宇さんがこっちを見て又怒った様な顔をした。
「もうっ、天原はほっとくとすぐエロい事始める!」
カップの中の氷をガリガリ噛みくだきながら言う。
エロい事……そうなんでしょうか?
真人を見る。
―――『あの目に見られたら、ペット思い出すよそりゃ、おやつちょうだいちょうだいっ♡ってしてる犬みたいだもんなあ』。
千波様の言葉が思い出される。
どこか困った様な、でも期待している様な、『眼』。
それに見つめられると堪らなく胸がドキドキするのだ。
その困惑を取り払い、期待に応えてあげたくなった。
「真人……」
オレンジジュースを口に含んで、唇をくっつける。
舌を入れてその上を甘いジュースが流れた。
そんな私を美宇さんが他人事の様に見て、そんな美宇さんにお姉様がもたれている。