第15章 誘惑ナイトプール
「ほ?わ?へ?」
真人は突然の事に目を白黒させていた。
「彼ったらすごいのヨ。私達三人共声が枯れちゃう位『アンアン』言わせられちゃうの」
「ヌカロクならぬヌカハチで、もう私これからクタクタになる予定なんですぅ♡」
「……兎に角すっごいんだから!」
美宇さんは私達の言ってる意味がよく分からないらしくちょっと引いている。
が、男の人達は完全に私とお姉様の言葉にドン引きしていた。
そろ、そろ、と後ずさっている。
「あ、そう」
「そりゃ頑張って彼氏クン」
「お達者で~」
男性達はさっさといなくなった。
「ありがとう、遠見くん」
「真人、かっこよかったですよ!」
「あんた度胸あるじゃない」
ぎゅむっと真人にくっついたまま私達が言えば、彼はまっ赤になって震え出す。
「と、とりあえずどいてください」
両手にドリンクを持っている為動けなかったらしい。
私達はさっさとフロートに座る。
「何買ってきたの?」