第15章 誘惑ナイトプール
その言葉に振り向いてみれば、真人と馨がびくっとした。
「良いですよぉ。じゃ、馨、行ってあげてくださいな」
言うと馨は諦めた様な顔で頷く。
「こんな可愛い子とプール入れて嬉しいだろし」
千波様が馨に体を押し付ける。
「あの……よろしくお願いします」
ぎゅっと手を握る波多野様。
「馨くんが行くならアタシも一緒しまーす」
千波様と反対の方に有沙が抱きつく。
馨は変な顔でされるがままだ。
「じゃあ別行動で♡」
私が言うと馨は手を振る。
三人に引きずられる様にしてプールに入っていく。
残ったのは私と美宇さんとお姉様に真人。
「何か疲れちゃった~、ちょっと休みましょ。男、飲み物買ってきなさい」
美宇さんが真人に言う。
真人は素直にドリンクを買いに行く。
私達はプールサイドにフロートを置き、そこに座る。
「ふわぁ~、流石にちょっと眠いわ」
昼間から遊びどおしだ。無理もない。