第11章 公式戦
公式戦の日、お姉様と放課後待ち合わせて、委員会棟に向かう。
一度生徒会室に集められ、何グループかに分けてギャンブルが行われる事、又注意事項等がつげられる。
まあ校則にある様な内容だ。
イカサマは発覚した場合罰則、勝負は無効。
暴言、暴力は禁止。
『かとる』への暴力の禁止。
ルールは簡単、生徒会が用意したゲームをグループで行い、一位になれば借金はチャラ。
二位以下は又返済を頑張る。
ただそれだけだ。
生徒会やヘルプの委員会生徒が後ろから組を作って別室へ案内していく。
そして、私達の番。
四人で個室に集められる。
私達の組は全員『かとる』付きだ。
つまり計八人が部屋に案内された。
「私が監視役の『生徒会』、有城です」
ちょっと驚く。
生徒会が直々に来るとは思っていなかった。
「ここの卓は特に負債額が大きいので生徒会が見守ります」
有城さんが言う。
「では皆さん、『ペアリング』を行ってください、以降は代打ちの申請は受け付けられません」
彼女が続けて言い、私達はいそいそと時計を操る。