第23章 疼く感情
それから一週間くらい、カイトさんからのアクションは何もなかった。
……告白されるって分かっているのに待たされていると? どういう状況なんだよ。
と文句はいくらでも思いついたが、同時に嬉しさと楽しさが勝っていてもう俺の感情は訳が分からなかった。
俺は、何度もカイトさんに連絡を取ろうとは思ったけれど、忙しいのかも……と色々考えていたりしたら何も出来なかった。こっちはこっちで撮影や配信で予定が埋まって忙しかったのは本当だけど。
そんなある日、ドズル社ミーティングでグループ通話を繋げた時、ドズルさんがウキウキ声で重大発表の話を切り出してきた。
「みんな、聞いて欲しいんだ。ビックニュースだよ」とドズルさんは言葉を続ける。「ジニアさんとのコラボがまた決まりました!」
「「えーっ!」」
え?
みんながそれぞれ驚いている中、俺は声すら出なかった。
しかしみんなは俺の反応の薄さに気づくことなくコラボの話で盛り上がっている。あんな鬼畜やらせたのにまた来てくれるんすかとか、楽しみやなぁとか。
そうしてなんだかんだとミーティングが終わったあと、ドズルさんに何を勘づいたのか、おんりーちょっといい? と言われて二人の通話グループに入った。
入って早々、ドズルさんに単刀直入に言われたのはこれだ。