第18章 恋愛相談
それからの展開はかなり大きかった。
何より、俺はかなりの頻度でカイトさんと一緒にゲーム配信をするようになったから。
手軽に始められるということであの例のFPSゲームだったけど、カイトさんめちゃくちゃ上手いし他の人も呼びやすいし何より楽しいから幸せな時間だった。
それに、最近はぼんさんもFPSゲームをやるようになり、MENを含んで四人で遊ぶことも多くなっていた。俺たちが不甲斐なさ過ぎてカイトさんのランクを一つ下げちゃったのは申し訳なかったけれど。カイトさんは気にしないでって優しかったから、俺たちは大いに甘えたりもしていた。
それから、カイトさんと一緒に出掛けることも増えた。カイトさんからの「美味しいご飯屋さんがあるんだ」から始まって、ビルの中にある水族館に行こう、と誘われたりして。それってもはやデートなのではと一瞬でも思ったが、俺はいつもおらふくんとも出掛けているし、そういうものではないだろうと考え直した。何より俺たちは男同士だし。
でも、そうして距離が縮まった頃に俺はうっかり口を滑らせたらしい。あの日が来るまで俺はすっかり忘れていたのだ。それは、カイトさんと喫茶店でなんとなく話していた時に俺から切り出したこと。
「恋愛とか、よく分からないんですよね」
確か、ドズル社で某スゴロクゲームをした時の話をしていたんだと思う。結婚イベントが起こるゲームで、今の時代に合わせて多様性に富んだそれは、男女関係なく恋人が出来る仕様になっていたのだ。もちろん俺は女の子を選んだけど、自分の中では本当に、恋愛関係なく男子とも友達になりたかったのだ。
すると、カイトさんからこう返ってきたのを覚えている。