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黄色い夜景の歌

第14章 エンドへ


 バチバチと音を立てながら、エンドラはその姿を消滅させていった。カイトさんは綺麗に五つのベットだけでエンドラを倒しきったのだ。
「すごい……!」
 俺が素直な感想を漏らすと、目の前でカイトさんがぴょんぴょんと跳ねた。
「やったぁ! おんりーちゃん、やったよ!」
 子どもみたいに嬉しそうなカイトさんが、ちょっと可愛く見えた。
「あとはみんなを待ちましょう」
 俺はカイトさんに抱いた感情を抑え込むようにそう言った。カイトさんは俺より歳上なんだぞ……なぜかそう言い聞かせて。
「もう少しで着く!」
「あれ、どこだっけ……」
「ぼんさん、エムルートさん、こっちですよ!」
「おーい、アルくんついて来てる〜?」
「僕ずっとMENさんの後ろついて歩いてるから大丈夫!」
「ちょっとラン! ベット持ってこっち来るなって!」
「アハハハハ! あ、MENさんにもあげますよ、ベット」
「ありがとうございます!」
 どうやら他の八名は長い道草を食っていたみたいだな。
「いいからはよ来いやぁ!」
 俺が言うと、カイトさんが横でクスクスと笑っていた。
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