第12章 沼
「え、おんりー?!」
ベットを置いた張本人が一番驚いている。俺はあからさまにため息をついた。
「ああ、そういうことか」
こういうのはMENなのでは、と思っていたら、案の定ぼんさんが白状した。
「ごめんっ、おんりー! てっきりMENかと思って……ロッドは? ロッドはある?」
明らかに動揺しているぼんさん。MENはゲラゲラ笑っている。
「俺は食べ物集めしてたんすよ、エムルートさんと」
とMENは言いながら、エムルートさんと一緒にネザーゲート周辺までやって来た。二人とも火打ち石を持っているから、本当に食べ物を集めていたのだろう。
「……ロッドは無事です」
爆発する前にロッドはチェストに仕舞っていたが、何かやり返し出来ないものかと考えていると、俺の前でエムルートさんが何か渡してきた。
「おんりーちゃん、これ使っちゃえ!」
ベットである。
「分かりました」
俺はすぐにベットを拾ってネザーゲートを開通させる。今回の鬼畜企画は、黒曜石を壊す系じゃなくて良かったですね、ぼんさん?
「おい、おんりー! ベット持ちながらこっちに来るな!」
この続きがどうなったか、語るまでもないだろう。