• テキストサイズ

黄色い夜景の歌

第11章 コラボ鬼畜


 もちろん、という回答をしてくれたジニアメンバーだったが、この企画がまさか「ベット爆破が出来る世界」で終わるはずがなかった。
「あれ、俺のところになんかルーレットが出たんだけど……」
 企画開始して五分くらいのこと。最初にそう言ったのはエムルートさんだった。
「え、ルーレット?」
「それ、なんて書いてある?」
 ドズルさんは驚き、ぼんさんが冷静にエムルートさんに聞く。俺はマグマ溜まりを探して遠くに移動していたから、彼らがどういう状況なのか分からなかった。
「いや、分かんない! ルーレットが早過ぎて読めない!」
 エムルートさんは焦っている様子だった。なんだろう……なんか嫌な予感がする!
 カンッ!
 ゲーム内から鋭い音が鳴り響いた。と同時に画面内に表示されたのは。

 エンドクリスタルが降ってくる!

「ええっ?!」
 もはやベット爆破と関係ない(いや、エンドにあるものだから一応近いのか?)イベントが起こり、俺は急いで走り出した。エンドクリスタルが降ってくるって、地面に着弾したら爆発するのか?!
 よく分からないルーレットイベントに皆が慌てふためいていたところ、おらふくんが声をあげた。
「あ、エンドクリスタルは降ってくるだけだ! 触らなければ爆発しないと思う」
「え」
 俺は三人称視点に切り替え、後ろにエンドクリスタルがあちこちに落ちているのを確認する。
 それから一人称視点に戻してエンドクリスタルを観察してみるが、本来エンドにあるものが、オーバーワールドにあることが異様過ぎて俺はしばらくじっとしてしまう。
「おらふくん、ちょっとエンドクリスタルに触ってみてよ」
 そこにぼんさんのとんでも発言。どうなるのか想像がつくだろうに、ぼんさんはフフフッと笑っている。
「ええ、ぼんさんから先にやってみて下さいよ〜」
 とおらふくんが言い返す。二人は互いに近いところにいるのだろうか。
「俺は大事なツールがあるからダメだ」
「僕だって持ってますよ〜」
 そこにカイトさんが笑って。
「俺が行ってみます!」
 ドドン!
 どこでどう触ったのか、もれなくカイトさんが爆死したのは、あとのキルログで判明することとなる。

 zkaito0005は爆発した
/ 50ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp