【薬屋のひとりごと】後宮の外に咲く毒の華【R指定】
第3章 【R指定】後宮の外に毒の華が咲く③
そんな風に涙を出させるほど、彼女に対して自分は薄情だったのかもしれない。
「月娘、お前だけが俺の女人だ。」
そう言って壬氏は月娘を抱き締めると、もう我慢出来ないと腰を動かした。
「うっ…ああっ…!瑞っ……っ。」
さっきよりも激しい律動に、月娘は強く彼の背中にしがみ付いた。
先程の様な心地よい気持ちよさではなく、お腹の奥を大きく圧迫する。
月娘は辛そうに顔を顰めていた。
「…月娘、少し堪えて…。」
そんな風に辛そうにしている月娘を可哀想と思いながらも、自分の動きを止める事は出来なかった。
「っああっ……はぁっ……っ」
「はぁ…月娘……。」
もう少し月娘の中にいたいのに、そんなに持ちそうになかった。
「っ……っ…!!」
壬氏の唇で口を塞がれて、一層激しくなる彼の律動に耐えた。
「っ!!」
急に壬氏の体が離れてると、月娘の紅潮した身体に白濁の液体が放たれた。
「………………。」
一瞬何をされたか分からなかったが、身体を震わせて肩で息をしている彼を見て、壬氏が果てたのだと分かった。