【薬屋のひとりごと】後宮の外に咲く毒の華【R指定】
第18章 最終章
「それでもずっと俺の側に居てくれるか?」
壬氏は月娘の手を握りそう聞いた。
その表情は昔から変わらない、相変わらず縋る様に月娘に聞いてくる。
「私を誰だと思っているんですか?」
月娘は不敵に美しく笑い壬氏に応えた。
その月娘の笑みに壬氏も同じ様に目を細めて笑った。
「でわ行こうか、皇室と言う名の地獄に。」
壬氏は月娘の手をしっかり握って宮殿を見上げた。
この場所でも美しい華が咲き乱れると流行歌になるだろう。
咲き乱れるのはもちろん毒の華。
次の舞台は宮殿へ移される。
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後宮の外に咲く毒の華 ー完ー