【薬屋のひとりごと】後宮の外に咲く毒の華【R指定】
第17章 【R18】毒の華は華麗に咲く②
「薬を飲む時に、他の薬材が入っているお茶などもっての他です。この様に薬物中毒を起こす事だってあり得ますから。」
猫猫の言葉に2人の男は絶望の顔をした。
夏潤は自分が送ってしまったお茶に。
壬氏は月娘が薬を飲んだのは自分のせいだと理解したからだ。
月娘を最も愛していた2人の男が、月娘の命を奪おうとしたのだ。
「…月娘…すまなかった…。」
夏潤は壬氏の腕の中にいる月娘に手を伸ばした。
「月娘に触れるな。月娘は皇室の医師しか触れられない。」
壬氏は夏潤にそう言うと、猫猫に皇居に戻り医師を連れて来る様に命令した。
応急処置を終えた猫猫は壬氏の言葉に従って、月娘の部屋を出て行った。
そんな猫猫を見送って夏潤が顔を顰めながら笑った。
「皇室の医師?出来るならそうしてみろ。そしたら月娘が妊娠しづらい体だとすぐに皇室に伝わるだろう。」
夏潤が言った言葉に壬氏も、そこに居た全員が驚愕した。