【薬屋のひとりごと】後宮の外に咲く毒の華【R指定】
第16章 【R18】毒の華は華麗に咲く
壬氏は器用に月娘の着物を脱がせていく。
「あっ…瑞っ…。」
あらわれた月娘の白い肌に壬氏の唇が触れると、月娘から甘い声が漏れた。
月娘は一瞬、夏潤に受けた暴行の痕が頭に過った。
体の傷が癒えてから壬氏に会いにきたつもりだが…。
なにせ壬氏は月娘の体の隅々まで愛してしまうから…。
「瑞…。お願い…ちょっと待って…。」
いつの間にか月娘は寝台に寝かされていた。
月娘がお願いしても壬氏は服を脱がす行為は止めなかった。
「月娘…。もう我慢出来ない…。」
ずっと月娘に会えていなかったのだ。
月娘不足の壬氏のネジが外れるのは早かった。
壬氏がこんな時は、月娘のお願いが効かないのは嫌というほど知っている。
「ずっと会ってくれなかった月娘が悪い。」
壬氏は月娘を見下ろしながら綺麗な笑顔を見せた。
少し顔が紅潮していて、相変わらず恐ろしいほど艶めかしい。