【薬屋のひとりごと】後宮の外に咲く毒の華【R指定】
第16章 【R18】毒の華は華麗に咲く
「……瑞……何を考えてるの?」
月娘はグッと手で壬氏の胸元を押した。
そんな月娘の手首を掴むと壬氏はニヤッと笑った。
パクッ。
「!!!!」
月娘の指先が壬氏の口の中に入れられる。
壬氏は味わう様に月娘の指先を舌でなぞった。
月娘なら。
彼女の全てをを粘りたい。
いや。やはり、たまには粘らせたい。
「んっ…瑞っ…。」
壬氏は月娘の指を口から離すと、すぐに月娘の唇に吸い付いた。
しっかりと舌を押し入れて月娘の舌に絡ませる。
唇と同じくらいに月娘の顔が赤くなるのを見ながら、壬氏はもう止めなかった。
月娘の着物の中に壬氏の手が入り、月娘は夢心地なキスから我に返った。
「ダメっ!ダメよ瑞っ!」
離れているとはいえ、月娘の棟の中に夏潤も猫猫も居るのだ。
必死に壬氏から離れようとする月娘を、壬氏は腕の中から逃がさない。
「月娘…本当にずっと待ってたんだ…。」